ブライドルレザーは高級感があり、耐久性があり、防水性もある。
まさに最強の皮革素材だと言えます。
しかし、
ブライドルレザーの財布を購入した人の中には
「傷だらけじゃないか!」「不良品だ!」
という人が結構います。
ブライドルレザーの傷に見える白い部分は『ブルーム』と言われるものです。
革に染み込んだ蜜蝋や脂が浮き出て、擦り傷のような模様になっているのです。
1ヶ月もすればロウは取れてしまうので、気にせず使うのが一番です。
しかし、
ブライドルレザーに関する知識がまったくない人はかなりショックを受けるようです。
ブライドルレザーの財布は買わないほうがいい?
ネットで購入してショックを受ける人続出!?
アマゾンなどのショッピングサイトで
ブライドルレザーの財布を購入した人の口コミをいくつかご紹介します。
amazonではなく、某百貨店のオンラインショップで、家族へのプレゼントで買いましたが、開けてびっくり!お財布の外皮は、真っ白に粉を吹いたような状態(手で触っても取れません)で、擦ったような傷も多数あって、即返品しました。今回は家族用だったので、すぐに対応できましたが、贈り物にするのには考慮した方がよいと思いました。
商品が届きましたがキズだらけの痛々しい財布が届きました・・・
検品とかしないんでしょうか?
新品で買いましたが表面が傷だらけでした。
これが仕様なのでしょうか?
イメージと違いがっかりしてしまいました。
大事なお客様へのプレゼントで購入しましたが、目の前で開けてもらって一緒に見たら
傷だらけでした…かなりショックです…
みんなで一瞬凍りつきました…
もう頼むことは無いです。
ブライドルレザーの特徴を知らないまま購入すると、
「傷がある!」「不良品だ!」「返品だ!」
となってしまいます。
間違ったクレームを入れて恥ずかしい思いをしない為にも、
ブライドルレザーについて正しい知識を持ちましょう!
ではブライドルの特徴って何なんでしょうか?
ブライドルレザーってこんな革!
ブライドルレザーの歴史
ブライドルレザーの特徴を語るには、
まずブライドルレザーの歴史から語る必要があります。
ブライドルレザーの『ブライドル』とは馬具を意味しています。
ブライドルレザーが生まれたのはイギリス。
馬術に使われる馬具(手綱、クツワなど)が始まりと言われています。
ブライドル(BRIDLE)の意味は手綱やくつわなど、馬の顔に装着する馬具の総称。
馬の上に人が乗って、手綱を持って馬を操ります。
この手綱が切れたら、乗っている人はバランスを崩して落ちてしまいますよね。
落馬しないためには、切れない手綱を作る必要があり、
試行錯誤の末に、耐久性の高いブライドルレザーが完成したのです。
ブライドルレザーの特徴や見た目
ブライドルレザーで特質すべき点は
なんといっても頑丈さと耐久性の高さです。
そして他の革と比べて防水性も高いです。
先ほども説明した通り、
ブライドルレザーは馬具として作られた歴史があります。
馬具は強く引っ張られたり、雨にさらされたりと、
とにかく頑丈さと耐久性が求められる革なのです。
革を作るときに、
革の繊維にブルーム(蜜蝋やオイルなど)を含ませることで強度を増しています。
このロウやワックスのおかげで、
強靭な耐久性と雨風に耐えうる防水性を得ることができたのです。
見た目
ブライドルレザーは他の革とは全く違う見た目をしています。
最初の項目で『ブライドルレザーの購入者の口コミ』をご紹介しましたが、
革の表面は白く擦れたような模様があります。
この白い模様は革に染み込ませた『ブルーム』が浮き出ているのです。
ブライドルレザーを知らない人が見れば、
傷だらけだぁ!!
と思う人もいます。
手で擦る程度では粉はブルームは取れません。
コットンなどの柔らかい布で優しくこするとブルームが革に馴染んでいきます。
ブルームを馴染ませても革がくもったような見た目になりますが、
何か月も何年も使っていくと、顔が映り込むほどに光沢が出てきます。
ブライドルレザーのロウが馴染むのには長い時間がかかります。
ブルームが少ない場合もある。
ブライドルレザーのブルームは必ず浮き出ているわけではありません。
温度や湿度でもブルームが浮き出ない可能性もあります。
革の繊維の密度によってブルームの染み込みやすさが変わってきます。
新品時からブルームがほとんどない可能性も十分あります。
しかし、
どれだけ革が真っ白でブルームだらけでも、
いつか必ず出てこなくなります。
新品時にしか見られない独特の模様なので、
拭き取らずに少しずつ変化していく様子を見るのがブライドルレザーの粋な楽しみ方というやつです。
ブライドルレザーは傷つきやすいのか?
ブライドルレザーは傷つきやすいという口コミもたびたび見ます。
正直に言うと、
ブライドルレザーは傷つきやすいです!
写真を見ると、細かな傷がたくさんあります。 ブライドルレザーは爪でひっかいたり、カバンにひっかけたりすると傷が付きやすいです。
ただし、ブライドルレザーだけが傷つきやすいわけではありません。
どういうことかと言うと、
天然皮革そのものが非常に傷つきやすい素材なのです。
革に刻まれた傷も、
自分にしか出せない味であって、使用に問題がないなら、
むしろ革の傷は喜ぶべきものだという人もいます。
傷も経年変化の一つとして楽しめる余裕が必要ということです。
どうしても傷つけるのがイヤだ!
という人は革製ではなく布製やビニール製の財布がいいですよ。
ブライドルレザーのおすすめブランドと財布
ブライドルレザーを使用した財布はいろんなブランドで販売されていますが、
一番おすすめなブランドは
『ココマイスター』です。
なぜならココマイスターのブライドルはココマイスターの完全オリジナルレザーだからです。
今でこそブライドルレザーを使った財布は普通になりましたが、
ココマイスターのブライドルレザーは一番高価なブライドルを使用しているそうです。
また、確定ではありませんが、
ココマイスターのブライドルを作っているタンナー(革を作る会社)はトーマスウェア社と言われています。
トーマスウェア社は2018年に『英国女王賞』というイギリスで最も名誉のある賞を受賞。
ココマイスターはトーマスウェア社のブライドルにさらに特殊なレシピを加えて完全オリジナルレザーを使用しています。
ココマイスター・ブライドルとも言われるブライドルレザーなのです。
そして、英国女王賞の授賞式では、
トーマスウェア社を代表する革製品として、英国王室にココマイスターの財布が納められたのです。
つまり、
ココマイスターは英国王室に認められた最高級のブライドルレザーを使用しているのです。
まぁ何が言いたいかというと、
ブライドルレザーの品質、高級感、美しさにこだわるなら
絶対にココマイスターがおすすめ!
ということです。
そんなココマイスターで購入できるおすすめブライドル財布を紹介します。
ブライドルグランドウォレット 32800円
世界最高級のブライドルレザーを使用しているのに、
なんと3万円ちょっとで購入できます。
表面はブライドル独特の擦れたようなブルームが浮き出ています。
内装はヌメ革なので、そこまで高級な素材ではないのですが、
世界最高峰のブライドルレザーをこの価格で入手することは、他のメーカーでは不可能でしょう。
とにかく最高級の素材に触れてみたい!
という人はこのブライドルグランドウォレットがおすすめです。
他にもブライドルレザーをふんだんに使用したカバンなどもあるので、
最高級素材の鞄を探している人は下のリンクから見てください!
ロンドンブライドルグラディアトゥール 43000円
見た目は上の『ブライドルグランドウォレット』と違いはありません。
違いは内装だけです。
内装は『マットーネ』と言われる革を使用しています。
マットーネはイタリアの『バダラッシ・カルロ社』の伝統的な製法『バケッタ製法』で作られた上質な皮革です。
マットーネだけで財布を作れるくらい、上質で高級な素材です。
それを内装に、しかもブライドルと合わせるという非常に贅沢な財布です。
イギリス最高峰のブライドル×イタリア最高峰のマットーネ
2つを掛け合わせた贅沢極まりない財布が、
わずか43000円。
これも他のメーカーでは真似できないでしょうね。
長財布以外にもカードケースや小銭入れもあるので、
もっと手ごろな価格でロンドンブライドルシリーズを手にしたい方はこちらを!
ジョージブライドルロイヤルウォレット 50000円
これがブライドルで最も高級感と芸術性のある財布だと思います。
そして、おそらくイギリス王室に納められたのもジョージブライドルロイヤルウォレットだと思われます。
画像を見てもらえばわかる通り、内装もブライドルレザーなのです。
英国王室に認められた財布が、なんと50000円という価格で手に入ります。
5万円というと、
「高い!」と思う人もいるでしょうが、僕はこの財布が5万円なら安いと思います。
だって英国王室に認められたブライドルレザーを全面に使用していて、
しかも他のブランドは一切取り扱っていないオリジナルレザーなんですよ?
使用しているブライドルの希少性を考えれば、10万は取れる価値はあるでしょう。
といっても5万円。
なかなか簡単に買える値段ではないですが、
素材にこだわるなら絶対にこの『ジョージブライドルロイヤルウォレット』
がおすすめです。
さすがに5万円は払えないよ!
という人は、財布以外を!
小銭入れやキーケースなら2万円台で購入できます。
最高級ブライドルを堪能したい方はこちらへ!
ココマイスター・ブライドルのメンテナンス
ブライドルレザーのメンテナンスはちょっとだけコツがあります。
とっても簡単なので誰でもできます。
ブライドルに限らず、革製品ほぼすべてに共通して言えるのが
ブラッシングと防水スプレーは必須ということです。
ブラッシング
ブラッシングは革製品ケアの基本中の基本です。
財布やカバンは外気を触れることが多く、ホコリや目に見えない小さな汚れがたくさん付着します。
ブラッシングで汚れを落とすことで、カビなどのトラブル予防できます。
防水ケア
防水スプレーで防水処理することで水濡れでシミになったり、汚れが付くのを防いでくれます。
雨が降る前日か当日にスプレーを吹きかけるだけでOKです。
防水スプレーで迷ったらこのスプレーを購入すれば間違いありません。
ココマイスターの公式サイトで購入できるのでブライドルと同時購入をおすすめします。
ココマイスターで販売しているケア用品はすべての皮革シリーズでテストを行い、相性のいい物として紹介しています。
ブライドル以外にも
ブライドルシリーズの内装のヌメ革
ロドンブライドルシリーズの内装のマットーネ
にも使えるので安心してください!
まとめ ブライドルは傷だらけに見えちゃう。
ブライドルは傷だらけに見える。
という話ですが、
結論は…
ブライドルレザーの知識がない人が見ると、傷だらけに見えます。
この傷に見えるブルームは、手ではらうだけでは取れません。
柔らかいコットンなどで拭き取ると革に馴染ませることができます。
でも、個人的には拭き取らずに自然にブルームが取れていく様子を日々感じるのが粋だと思います。
それでは、また!