楽天モバイルでは、物理SIMカードを必要としないesimサービスが利用できます。この技術は、QRコードやデータのダウンロードを通じて簡単に設定でき、特に旅行者や出張者にとって便利です。しかし、esimにはいくつかのデメリットもあり、対応端末が限られている点や設定に手間がかかる点が挙げられます。
この記事では、楽天モバイルのesimに関する特徴と課題を詳しく解説します。
esimデメリット楽天モバイル
esimとは
esimは、端末に内蔵されたデジタルSIMです。物理SIMカードが不要で、QRコードやデータのダウンロードを通じてネットワークの設定が可能です。SIMカードの挿入が不要になるので、簡単に使い始めることができます。
特に旅行者や出張者には、異なる国や地域で簡単にネットワークを切り替えられる点が便利です。
楽天モバイルのesimの特徴
楽天モバイルのesimは、オンラインでの簡単な手続きで利用を開始できます。SIMカードを待つ必要がないため、早くサービスを利用したい人に適しています。
また、esimを利用することで、複数のキャリアを柔軟に切り替えられる点も利点です。ただし、一部の端末でのみ利用可能であることや、設定における手間があるため、注意が必要です。
esimデメリット楽天モバイルの課題
対応端末が限られている
楽天モバイルのesimは対応端末が限られており、古い端末では利用できないことが多いです。具体的には、iPhoneではXR以降のモデル、Androidでは一部の最新機種のみ対応しています。
2024年以降に発売されたスマホのほとんどはeSIMに対応しています。
事前に自分の端末が対応しているか確認することが重要です。対応端末が少ないため、新しい機種に買い替える必要がある場合もあります。
主要機種対応状況
メーカー | 機種名 | eSIM | 物理SIM | デュアルSIM | 発売時期 |
---|---|---|---|---|---|
ios | |||||
Apple | iPhone 15 Pro Max | ○ | ○※1 | ○ | 2023年9月 |
Apple | iPhone 15 Pro | ○ | ○※1 | ○ | 2023年9月 |
Apple | iPhone 15 | ○ | ○※1 | ○ | 2023年9月 |
Apple | iPhone 14シリーズ | ○ | ○ | ○ | 2022年9月 |
Apple | iPhone SE 3 | ○ | ○ | ○ | 2022年3月 |
Android | |||||
Pixel 8 Pro | ○ | ○ | ○ | 2023年10月 | |
Pixel 8 | ○ | ○ | ○ | 2023年10月 | |
Samsung | Galaxy S23 Ultra | ○ | ○ | ○ | 2023年2月 |
Samsung | Galaxy Z Fold5 | ○ | ○ | ○ | 2023年8月 |
Sony | Xperia 1 V | ○ | ○ | ○ | 2023年7月 |
Wi-Fi環境が必要
esimを使うためには、Wi-Fi環境が必要です。初期の設定やデータのダウンロードにはインターネット接続が欠かせません。自宅にWi-Fiがない場合、公共のWi-Fiを利用する必要がありますが、その際にはセキュリティ面でのリスクも伴います。
設定が完了するまで安定したWi-Fi環境を用意することが推奨されます。
設定がわかりにくい
esimを使うにはQRコードの読み取りやAPN設定が必要です。これらの手続きは、物理SIMよりも複雑に感じられることがあります。
特にスマホ操作に不慣れな人や高齢者にはハードルが高い場合があります。公式サイトやサポートを活用して手順をしっかり確認することが大切です。
SIMロックを解除しなければならない
他のキャリアで購入した端末を楽天モバイルのesimで利用する場合、SIMロック解除が必要です。この手続きには時間がかかることがあり、キャリアによっては解除に費用が発生する場合もあります。
SIMロック解除を行うには、各キャリアの公式サイトや店舗で手続きをする必要があります。
端末の体感が重くなることも
esimを使うと、端末に複数のプロファイルが保存されるため、ストレージやメモリに負担がかかる場合があります。
これにより、端末の動作が遅く感じられることがあります。不要なプロファイルを削除したり、ストレージ容量の多い端末を使用することで、この問題を軽減できます。
まとめ
- esimは物理SIMカードを使わずに利用できる便利な技術であり、楽天モバイルのesimは特に簡単な手続きで利用を開始できる点が特徴です。
- 一方で、対応端末の少なさや設定の難しさ、Wi-Fi環境の必須性などのデメリットがあるため、利用前に注意が必要です。
- 今後、対応端末の拡大や技術の進化による設定手順の簡略化が期待されます。
- 利用状況に応じて、物理SIMとesimを組み合わせて使うことで、より利便性を高めることが可能です。